ベンチマークテスト

ベンチマークテストは、以下の項目を実施します。まず最初に、フリースペースにおけるエンベロープ方程式から始めます。課題、および実施要 領は、内容が確定 次第ホームページに掲載していきます。

なお、ベンチマークテストに参加される方は、計算条件等を確認する必要があるかもしれませんので、事前にmizuno@spring8.or.jp までご連絡頂けると幸いです。



ベンチマークテスト開催について

電子銃に求められる生成ビームの高輝度化に伴い,その設計ツール,あるいは,実験結 果と理論との橋渡し役を担うシミュレーションへの要求は,より高度 に,高精度になっています.しかしながら,一方で,既存のシミュレーション手法やコードがこれらの要求にどこまで応えられるのか,既存コードに『できるこ と』と『できないこと』が必ずしも正確に把握されていない現状があります.
 このベンチマークの目的は,いくつかの課題について,広く用いられている PARMELA等の既存コードも含めた様々な異なる定式化・数値手法を用いた複 数コードの結果を比較・検討することで,各コードの問題点を明らかにし,各コード開発推進の一助となること,さらには,新たな計算手法・コードの開発の目 標設定の契機とすることにあります.
 また,ベンチマーク課題には,実験において高性能を示しているDCおよびRF電子銃 の計算も含まれています.これらの電子銃を複数のコードで計算して ディスカッションし,これらを理解すること,さらには,複数コードで同じ問題点を指摘することができれば,この分野の進展に貢献できるのではないかと期待 しています.

 このベンチマークは,コードの優劣を争うものではありません.課題の中には,コード (計算手法)によっては計算機性能の都合で十分な空間・時間刻みや粒 子数等を適用できない場合もあるかと思います.ベンチマーク参加者の皆様には,上記の趣旨をご理解いただき,そのような場合にはコードの本来の性能を発揮 できる計算範囲等を示していただいた上で,その範囲での計算結果を提示していただきますようお願いします



課題1:   フリースペースにおけるエンベロープ方程式

課題2:   DC電場、およびRF電磁場中におけるエンベロープ方程式

課題3:  阪大産研のBNL型RF電子銃システム

課題4:  SCSSの入射部

 研究会でのベンチマークテスト打ち合わせ資料